公開年:2025年
監督:塚本連平
ジャンル:ヒューマンドラマ・実話
作品概要
『35年目のラブレター』は、読み書きができなかった男性が、長年支え続けた妻へ感謝の思いを伝えるため、 定年退職を機に夜間中学で文字を学び始める実話をもとにしたドラマ。 主演は笑福亭鶴瓶が65歳の西畑保を、妻・皎子(きょうこ)には原田知世が演じる。 また、若き日の二人を重岡大毅と上白石萌音が演じ、時代を跨いだ夫婦気持ちの移ろいを映す。 脚本・監督を務める塚本連平は、テレビドラマで培った人間描写の手腕を映画でも発揮している。 映画は2025年3月7日公開、上映時間は119分。 また、同年7月7日より Prime Video で見放題独占配信が決定している。
あらすじ
西畑保(鶴瓶)は、戦時中に生まれ、子どもの頃に十分な教育を受けられず、読み書きができないまま寿司職人として生計を立ててきた男。 彼は長年支えてきた妻・皎子(原田知世)への感謝の思いを手紙に託したいと願うが、自分では文字が書けない。 定年退職を機に、保は夜間中学に通い始め、文字を一から学びながら、妻へ手紙を書く夢を追う。 しかし、高齢ゆえに記憶が定着しにくかったり、体力や環境の制約と折り合いをつけながら、保は一歩一歩前に進んでいく。 物語は結婚35年を迎えたある時期に差し掛かり、皎子が体調を崩すなどの出来事も交えつつ、二人の思いと人生が交錯していく。 その中で、保は妻との時間と、自分自身の限界と向き合う決意を固めていく。
作品の魅力
本作の魅力は、派手さを抑えた日常の中にこそ宿る、静かな感動にあります。 読み書きできないというハンディキャップを抱えながらも、人生を諦めずに妻へ思いを伝えようとする姿は、見る者の心を揺さぶる。 鶴瓶の演技は、年齢を重ねた男の複雑な内面を、表情のわずかな変化で語る。 原田知世も、温かくも柔らかい強さを持った皎子を自然に演じ、長年寄り添ってきた妻という説得力を与えている。 若年期を演じる重岡大毅・上白石萌音も、過去と現在を繋ぐ役割として物語に厚みを付ける。
また、教師や夜間中学のクラスメートなど、周囲の人々の描写も丁寧で、保が文字を学ぶ過程のみならず、人との交流や励ましが映画に温かさをもたらしている。 悩みや挫折も描くが、決して重苦しくなりすぎず、希望と共感を与える構成になっている点が本作の完成度を高めている。
音楽について
音楽関連の詳細情報は、公式公開資料には明示的に記載されていない。 ただし、映画公式サイトや紹介記事によれば、主題歌に秦基博の「ずっと作りかけのラブソング」が起用されていることが確認されている。 この楽曲は、物語のテーマである“未完成の愛情”を象徴するような、静かで温かい詞と旋律を持つ歌として語られている。 音楽は物語の雰囲気を支え、特に手紙を書くシーンや過去回想の場面で感情の厚みを増す役割を果たしている。
こんな人におすすめ
- 実話ベースのヒューマンドラマが好きな人
- 夫婦の絆や感謝を描いた作品に心を動かされる人
- 鶴瓶・原田知世というベテラン俳優の演技を観たい人
- 人生後半でも何かを始めたいと思っている人
- 心温まる物語を、静かに味わいたい人
まとめ
『35年目のラブレター』は、文字が書けない男が妻への感謝を形にしようとする、シンプルながらも重い願いを描いた作品だ。 言葉で伝えることができなかった思いを、人生の後半であらためて書き始める――その決意に、映画は静かに寄り添う。 長年そばにいてくれた人へ「ありがとう」を伝える勇気は、遅すぎることはないと教えてくれる。 この作品は、観る者に“自分が大切な人に伝えきれていない思い”を見つめ直させる映画になるだろう。 Prime Video配信も決定しており、多くの人に届くべき一本である。
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